第61回全日本模型ホビーショー発表振り返り Part2
少し間が空いてしまいましたが、
ホビーショー発表アイテムの深掘り紹介パート2です。
その3
CLOCKWORK CRYPTID(クロックワーク・クリプテッド)、試作品展示
唐突に発表させていただきましたSIDE:ES、SIDE:R、SIDE:GRに続くティタノマキア第4のシリーズ、「CLOCKWORK CRYPTID(クロックワーク・クリプテッド)」がスタジオソータさんより発売されます。今回はコトブキヤさんブースをお借りして試作品を展示しました。
まずは設定的な話から。
世界観内では「半自律AI搭載型多目的汎用ドローン」という言葉のとおり、民間のペットロボットから戦闘に於ける兵士のサポートメカまで、幅広く使われているという設定のメカニクスです。
出荷時の基本形態はボディユニットにコンパクトな四肢がセットされた「幼体型」と言われる状態です。
マスターとして設定したユーザーに忠実で、育て方(運用方法)によって性格や成長の方向性が変化し、よりマスターとの親密性が上がっていきます。
そしてAIが一定の経験値を積むと、ユーザー(マスター)の運用方法に合わせて用途に適した四肢をセット、運用出来るようになり、より目的に特化させる事が出来るようになります。
今回第一弾としてドラゴンタイプの「竜種・二脚」から、出荷時の「幼体型」をカプセルトイとして、より戦闘に特化した四肢モジュールに換装された大型の「成体型」をブラインドボックスタイプの箱玩としてそれぞれリリースされます。
↑こちらが「竜種・二脚幼体型」。羽根はPET製のシートになります。かわいいシルエットですがカプセルトイとしては破格のサイズ感で、会場でご覧になった方からも驚きの声が上がっていました。
↑こちらは「竜種・二脚成体型」。幼体型と基本ユニットは共通なのですが、四肢を中心とするパーツの交換でスタイリッシュなシルエットに変化しています。
↓が試作品によるゲイルハウンドと幼体型の対比です。カプセルトイ(幼体型)にしてはかなり大きなサイズであることがお分かりになるかと思います。
↑かわいい。試作品なのでディテールなどはまだ入っていない状態です。
↑かわいい。
そして↓画像を見てもらえればわかるように、2種は胴体ユニットを中心にかなりの部分が共有パーツになっており、四肢などのパーツを変更する事で互いの形態になっています。
↑赤い部分が幼体/成体型の共通パーツです。意外と多いんです。
このコンセプト、何かに似てると思いませんでしょうか?・・・そう、リーパー/グリムリーパーの構成です。
つまりリーパー/グリムリーパーと同様に幼体/成体との間でパーツを入れ替えてのカスタマイズも可能という事ですね。
この辺が同一世界観たる所以であり、ティタノマキアシリーズとしての特徴でもあったりします。
↑幼体型と成体型の対比。多くのパーツを共有しているにも関わらず、シルエットがかなり変化しています。
双方全身18ヶ所可動、ABS製なので塗装も可能なので、カスタマイズの幅は更に拡がります。
ちなみにCl-Cr(クロクリ)はティタノマキアシリーズではありますが、シリーズ単体としても楽しんでほしいという思いから敢えてシリーズタイトルを個別のものにしています。
是非プラモデルユーザー以外のお知り合いにも教えてあげてくださいませ(笑)
10月末には詳細なアナウンスが始まりますのでよろしくお願い致します。
その4 ゲイルハウンド用バリエーションヘッド
続いてはゲイルハウンド用の頭部バリエーションキットです。
ご覧のように超リアルなレジン製イケオジヘッドがモデルカステンから発売になります。
↑ホビーショー当日はコトブキヤさんブースでパネル展示させていただきました。
原型製作は普段はスケールモデル界隈のリアルな人物フィギュアを作られている太刀川カニオ氏。
友人でもある氏の造形は個人的にもファンだったので、いつか造形をお願いしたかったのですが、まさに今回の企画がピッタリの機会でした。
元々エグゾスケルトンは普段キャラクターモデルを触っているユーザーさんだけではなく、様々なジャンルのモデラーさん楽しんでいただきたいという思いから、中の人がリアルな方向でも二次元(アニメ)的な方向でもマッチするようにデザインしました。(記念展示会「30人のゲイルハウンド展」でも、参加モデラーのあにさんがリアル造形のヘッドを使用して同様の方向性で素晴らしい作品を製作してくれました)
このリアルヘッドとの親和性を提示することによって、当初から想定していたゲイルハウンドの更なる可能性のひとつを具体的にお見せできたかと思います。
↑原型を複製したサンプルを頂いたのでモノクロで撮ってみました。圧倒的強者感。かっこいい!
↑キャラクターモデルからスケールモデルに相転移してしまうほどの造形力。かっこいい。
↑この彫りの深さ、造形の味わいはレジンキットならではです。ビバイケオジ。かっこいい。
また、エグゾスケルトンシリーズは1/12スケールで展開しているので、当然この頭部も同スケールになります。
同スケールのイケオジフィギュアヘッドとしても様々な活用方法があるかと思いますので、是非多くのモデラーさんにカニオさん造形を堪能していただきたいです。
こちらも10月中には詳細なアナウンスが出来るかと思います。
その4
ティタノマキアカラー展開
最後にプラモとは切っても切れないアイテムである塗料のリリース。ガイアノーツさんから展開中の自身のプロデュースブランド「NAZCA」から「ティタノマキアカラー」がスタートします。
基本的には設定(成形色)に寄せたカラーなのですが、せっかくユーザーの皆さんに自由に楽しんでいただきたく立ち上げたオリジナルコンテンツですので、一味変わった味付けをしています。
まずはゲイルハウンド、ストラトハウンドをイメージした2色を発表させていただきました。
■ハウンドブラック
基本的にはカーボン調のしっとりした半ツヤ〜つや消しのブラックなのですが、グラファイトを塗料成分内に含有する事によって、ティシュや柔らかい布などで塗装面を擦る事によって金属様の鈍いツヤが出てきます。エッジや擦れる箇所、面の中央などに上記の処理を施していただくとよりリアル感が増すと思いますし、面の表情も豊かになると思います。
もちろんそのまま使っていただいても良い感じの艶感の黒を楽しめます。
■ハウンドシルバー
メタリック感を演出する粒子がサイズ違いで2種含有されており、細かい粒子が下地となりその上に目の荒い粒子が乗る事で角度によってギラつきが変化し、ちょっと面白い効果得られるメタリック系の塗料になっています。
通常のメタリック系塗料と一味違う効果が得られると思いますので、是非試していただきたい一品です。
というわけで色々発表させていただきましたが、今月末にはいよいよコンテンツ第一弾アイテムであるゲイルハウンドが発売になります。こちら発売後レビューさせていただきつつ他ラインナップ情報もお知らせしていきたいと思います!